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Ashida Architect & Associates

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キールハウス Yokohama, 2017

横浜の傾斜地に計画した在来木造2階建の住宅である。傾斜地の地盤上に安定的な躯体をつくるために斜面側の基礎の根入れを1.1m深くしている。そうしてできた段差を利用して、そのまま床をずらしながら積んだため、2階建ながら4層の床が生まれることになった。4層の床を繋ぐ階段を螺旋状に配置することで各層を連続して繋げ、床と床の間から光が差し込むことで、全体に光が回り込むような一体感のある空間を実現した。
構造的には、無柱のワンルームの空間をつくるため、大きなキールトラス梁をかけている。屋根にはソーラーパネルを設置したため、勾配を南に向ける必要があった。そのため斜面の方向に向けてキールをかけ、空間の軸が風景に向かうように意図した。キールはこの住宅の主構造であるとともに、夏には直接光を遮り間接光を取り込むことで暑さを防ぎつつ明るさを確保し、冬には直接光を取り込むことで明るさと太陽の温もりを確保する環境制御装置となっている。この敷地の両隣は隣家が接近しており、窓を設けても心地よい光は望めない。隣地側には窓を設けず、キールから光を取り込むことで、密集住宅地の中にあっても光の充満する明るい居住空間を設けることができた。

所在地:横浜市港北区
建築面積:57.77㎡
延床面積:103.44㎡
規模:地上2階
用途:住居
構造:在来木造

設計・監理
建築:蘆田暢人建築設計事務所 担当:蘆田暢人、河津恭平
構造:村田龍馬設計所 担当:村田龍馬、岡村麻耶

施工
建築:栄港建設 担当:浦山弘樹
家具:松本家具製作所 担当:松本勝一、松本一樹
写真:繁田諭

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